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ルパン3世のテーマ feat. チャーリー・コーセイ
について

求められたもの

この仕事は、作曲家、久石譲氏のミキシングエンジニアであり、映画「千と千尋の神隠し」の音楽プロデューサーとしても有名な大川氏からの発注。チャーリー・コーセイさんのソロアルバムで、他の曲はすべて完成していましたが、アルバムにもう一つインパクトが足りないので、何かガツンとくるアレンジを、というオーダーでした。

原曲は最もルパン初期のオープニングテーマ。ひたすら「ルパン、ルパン」を連呼するあの歌です。あまりにも原曲がシンプルなため、これまであまりリミックスの対象ともなってこなかった曲ですが、これをいかにインパクトある楽曲にするかが腕の見せ所。しかも予算はかなり限定的でした。

アレンジの過程

生楽器のセッションをするには予算が足りないが、かといってプログラミングですべて作ると、他のトラックとのバランスが取れない。そこで私が採用したのは、サンプラーベースでオーケストラを作り、トランペット&トロンボーンの2管だけを自宅スタジオでオーバーダビングする方法でした。ミュージシャンは、私のプレイヤー時代の幅広いネットワークの中から最もふさわしいプレイヤーに直接お願いします。電話一本で、インペグ業者を経由するよりはるかに安く、しかも私のわがままな要求にも答えてくれます(もちろん個人的に借りは違った形で返してゆきますが・・・)。

シーケンサーベースでトラックを作成した後、弊社スタジオにてセクションのトップノートのみをミュージシャンにオーバーダビングして頂き、最後にPro Toolsでミックス。
「こんな感じでどうでしょうか」と大川氏に提出したところ、「じゃあ、君のところでミックスまで頼むよ」とのこと。もう少しチャーリー氏のボーカルをフィーチャーしたミックスでという宿題を頂いての作業でした。

スピード

チャーリー氏のボーカルは神戸での収録でしたので、Pro Toolsデータを受け取って、既存のトラックにインポート。声の編集作業も同一セッション内で行っています。編集をしながら、ボーカルアレンジを作成していくので、非常にスピーディーです

声を頂いた翌日には、今回のサウンド・プロデューサーである高橋氏のチェック。弊社スタジオで音を確認して頂き、その場でリバーブの質感を若干変更して、即納品となりました。

後日、同一アルバム内に同楽曲のトランス・リミックスを収録することが急遽決定し、ミックス済みPro Toolsセッションを利用して、再びアレンジ・ミックス込みで仕事をさせて頂くことになりました。私はトランスに関してはエキスパートではありませんので、ベースのトラックメイキングのみ、chemistry"Floatin", double, keyco等ヒットチャート曲のクラブ系アレンジでは有名なISOさんに依頼。弊社スタジオに来て頂き、夜通し作業をして頂きました。その間、私は別の打ち合わせへと直行。朝になるとベーストラックが完成しておりますので、そこから私が最終形を作ってゆきます。その日の昼には大川氏に再プレゼン。「もう少し声をフィーチャーして、アップテンポに」と再びリテイクの課題を頂きましたが、その日の晩には修正、ミックスが完了し、翌日12:00からのマスタリングに納品して終了となりました。

ジェム・インパクトだからこそ

このスピードは、アレンジ現場とミックススタジオが同一だからこそ可能になるものだと言えます。プロダクション行程の一部始終を熟知しているからこそ、
このような急な変更、リテイクにもフレキシブルに対応していくことが出来ます。

>>「ルパン3世のテーマ」チャーリー・コーセイ (KDSD-00064)
2005.3.24 out (Sony Music Distribution)

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